家庭菜園スケジュール(連作障害等)

 

<毎年好きな野菜ばかり同じ場所で作ってはいませんか?>

 

連続しての同じ場所で同じ野菜栽培することを、連作 といいます。

連作すると特定の土壌の中の養分が不足し、前に植えた野菜に寄生していた特定の害虫が土の中に残り

病気が発生しやすくし、生育が極端に悪くなってしまいます。

この現象を 連作障害 といいます。

特に連作障害が出やすい野菜は、ウリ科とマメ科とアブラナ科の野菜で注意が必要です。

※毎年同じ場所に同じ種類の野菜を作るということは、決して好ましいことではありません。

 

 

連作障害

連作障害の

出やすい野菜

ナス科

ウリ科

マメ科

7年以上休ませるとよい

エンドウマメ、スイカ、ナス

56年休ませるとよい

ゴボウ、トマト、ピーマン、サトウダイコン

34年休ませるとよい

ダイズ、シロウリ、ナガイモ、サトイモ

2年休ませるとよい

キュウリ、ジャガイモ、インゲンマメ

連作障害の

出にくい野菜

サツマイモ、カボチャ、エダマメ、トウモロコシ、ニンジン、タマネギ、ネギ

コマツナ、シュンギク、ニンニク、ショウガ、フキ、ヤマイモ等

 

 

<連作障害を防ぐ方法>…おさえておきたい「作付け計画」。

 

畑栽培

組合せの悪い野菜を栽培すると発育が悪く、うまく収穫できない場合があります。

相性の良い種類の野菜の仲間(科)で栽培することを輪作といいます。

こうすることで連作障害を防ぐことができます。

では菜園のどこにどのような野菜を栽培するか。さっそく計画を立てましょう。

 

作付けの計画を立てると作業工程が見通せて菜園を有効活用することができます。

作付けした野菜の場所を簡単に図面に書いてメモを残しておくと、来年の作付けするために役立つでしょう。

土壌伝染する病気の場合、土壌の消毒を薬剤で行うと作業に危険性が伴い有効菌まで殺してしまいます。

よって最近では太陽光を利用した土壌消毒法が行われています。

ほかには、野菜と他の植物を植えることで土壌の中の病原虫の予防効果が期待できるコンパニオンプランツという方法もあります。

また冬の休耕期に地表から約30センチ位土壌を掘り起こして土の入れ替えを行い、天地返しする方法も対策の一つです。

 

プランター栽培

今年〜それ以前に使用した土には雑菌が潜んでいることがあります。

以前に使用した土は太陽光で消毒してから肥料を入れ、土の再生材を入れます。

なるべく新しい培養土を使用することが望ましいでしょう。

 

●作付け計画

 

野菜の組み合わせには相性の良し悪しがあるので、ぜひ理解しておきましょう。

例えば菜園を4〜5区画に分割してアブラナ科、ナス科、マメ科、その他の野菜に分けて輪作(同じ仲間の科)を

1年ごとに菜園場所をローテーションさせると良いでしょう。

             

(例)菜園をABCDと4区画に分割する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


●輪 作

例えば4区間を野菜の「科」ごとに作付けして、一年ずつローテーションしましょう。

 

 

 

 

 

 

<野菜の科の分類>

 

                                          赤字:洋栽類(西洋野菜)青字:茎野菜類

野菜の分類

果 菜 類

アオイ科

オクラ

イネ科

トウモロコシ(スイートコーン)

ウリ科

キュウリ・メロン・カボチャ・スイカ・ズッキーニ

ナス科

トマト・ピーマン・トウガラシ

バラ科

イチゴ

マメ科

エンドウ・インゲン・エダマメ・ソラマメ・モヤシ

葉茎菜類(茎菜類)

アカザ科

ホウレンソウ

アブラナ科

キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・メキャベツ

・ルッコラ・ツケナ類

ウコギ科

ウド・タラ

キク科

レタス・サラダナ・シュンギク・フキ・チコリ

シソ科

シソ・バジル・ハーブ類

セリ科

セロリ・セリ・パセリ・アシタバ

ユリ科

タマネギ・ネギ・ワケギ・ニラ・ニンニク・アサツキ・

アスパラガス・ラッキョウ・エシャロット

根 菜 類

アブラナ科

ダイコン・カブ・ラディッシュ・ワサビ

サトイモ科

サトイモ

セリ科

ニンジン

ナス科

ジャガイモ

ヒルガオ科

サツマイモ

 

          

          ●太陽光利用の土壌消毒

 

収穫後、土壌の中の野菜の根、茎などのくずをきれいに取り除きます。

時期としては梅雨明けから8月頃に石灰窒素1uあたり100150gと、切りワラなど1uあたり23kgを

土によく混ぜ合わせます。水をたっぷりと入れます。水田くらいの量が理想的です。

菜園が乾かないように古いビニールなどを敷きつめます。地音の上昇でカビ・細菌の密度が低くなりビニールを除去して

乾燥させると土壌消毒ができます。

元肥は控えめにしましょう。

 

●コンパニオンプランツとは・・・(共栄作物)

 

野菜には近くに植えるとお互いに成長に良い(もしくは悪い)影響を及ぼす組み合わせがあります。

相性の悪い野菜を一緒に栽培するとうまく成長しません。

相性の良い野菜を組み合わせて植えることにより土壌の中の病原虫を防ぎ、成長を促進させます。

お互いに良い効果を生み出す野菜やハーブを「コンパニオンプランツ」といいます。

特にハーブは多くのコンパニオンプランツがあるので利用しましょう。

 

※家庭菜園では、野菜の相性を考えて元気な美味しい野菜を育てましょう!

 

 

良い植物の組み合わせ

 

トマト
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カボチャ
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キュウリ
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ダイコン
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ブロッコリー

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作物全般

アブラナ科野菜

ネギ・ニラ

ネギ・ニラ

ネギ

マリーゴールド

サルビア

レモングラス

レタス

コリアンダー

エンバク

チャービル

 

 

ミント

 

ラッカセイ・バジル

 

 

 

 

 

 

レタス

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ホウレンソウ

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エダマメ

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ナス
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トウモロコシ

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スイカ

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イチゴ
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コリアンダー

ネギ

チャイブ

ネギ

エダマメ

ネギ

ネギ

 

 

サツマイモ

パセリ

 

 

 

 

 

 

相性の悪い植物の組み合わせ

 

キュウリ
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ジャガイモ
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ナス
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ダイコン
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レタス
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インゲンマメ

トマト

トウモロコシ

ナガネギ

ニラ

 

 

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