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植え付け |
種イモの植え付け |
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エダマメ |
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種まき 4月上旬〜6月 収穫 7月上旬〜9月
エダマメは大豆の若いさやを収穫したもので、マメ科大豆属に分類されています。
原産は中国やシベリア説が有力で、紀元前から栽培されています。
大豆としては縄文時代以降に中国から伝来して日本での栽培が始まりました。
エダマメとして食べられるようになったのは平安時代頃からと言われています。
江戸時代には夏になると路上に枝豆売りの姿があったそうです。
現在のように枝からさやを外した状態ではなく、枝についたままの状態で茹でたものが売られていました。
当時はその状態で食べ歩いていることからファストフードのような存在でした。
この状態のものを「枝付き豆」または「枝成り豆」と呼び、それが「枝豆」の名前の由来とされています。
タンパク質・脂肪・カルシウム・炭水化物を含んでいます。
タンパク質の量は動物性と比較しても遜色なく、さらに脂肪は良質の不飽和脂肪酸が多く含まれて「畑の肉」と呼ばれています。
また胃の内容物を腸の方へ下げる作用がありまます。
日頃から適量を食べることによって 便通をよくする効果 が得られます。
不飽和脂肪酸で主に コレステロールを下げる働き をします。
参考:農林水産省統計(平成23年産)
エダマメとして栽培されているものは3種類(自毛豆・茶豆・黒豆)あり、成熟した時の種皮の色が違います。
l 富貴…莢(さや)が大きく大粒で食感がよく人気があります。また暑さに強く栽培が容易です。
l ユキムスメ…約83日で収穫期に入る中早生種です。莢は2〜3粒の割合が多く食味が極めて良好です。
l サッポロミドリ…白毛の極早生種です。濃緑でふっくらとした大莢で、品質は最高品です。
l 快豆黒頭巾…ゆでる前は豆の色が緑ですが、加熱すると黒っぽくなります。甘みも風味も抜群です。
l 早生黒頭巾…コクのある甘みと黒マメ特有の風味が味わえます。早生黒枝豆ともいいます。
l 濃姫…香り高く甘みに富みます。子実は若いうちは緑ですが、熟すと黒くなります。
l 奥原早生…大粒で大莢です。もっとも作りやすい早生品種の一つです。
l ビアフレンド…食味は極上で、名前の通りビールにピッタリです。収量抜群の早生種です。
l 涼翠…着夾性に優れていて2〜3粒率も高い、中早生種の多収種です。
l 福獅子…白花、白毛の中生種です。高温気にも着夾(ちゃくきょう)が安定しています。
l 茶豆…香りがよく甘みが強いのが特徴です。豆の薄皮やうぶ毛が少しちゃいろがかっています。
l 福成…風味豊かで食味が極めて良く、家庭菜園におすすめの品種です。
畑栽培
l 種。
l 直径9cmのポリポット。
l 野菜用培養土。
l 苦土石灰を1m2当たり100g。
l 完熟牛糞堆肥を1m2当たり2kg。
l 粒状肥料120g。
l 20〜30cm間隔に穴があいたポリマルチ。
l 500倍に薄めた液体肥料。
プランター栽培
l 種。
l 標準サイズ(650型、20×20×65cm、12ℓ)〜大型(25ℓ以上)のプランター。
l 野菜用培養土。
l 粒状肥料用土1ℓ当たり4g。
■土づくり
日当たりがよければ土質も選ばず、やせ地でも育ちます。
マメ科は根に寄生する根瘤菌が窒素分をつくるから
やせ地でも育ちます。
特にエダマメは肥料がいらない程です。
■種まき・植え付け
畑栽培
4月下旬〜5月下旬、野菜用培養土を入れた直径9cmのポリポットに深さ1.5cm程度の
まき穴を3か所あけます。
そこに種を1粒ずつまいて土をかぶせます。
水をたっぷり与えて発芽を待ちます。
種まきから17〜20日後、双葉の次に本葉が出たら(初出葉)生育のよい芽を1本間引きし
2本を残して苗を育てます。
植えつけ2週間前に、うね幅80cmを測り、苦土石灰を1m2当たり100gまいて耕しておきます。
植えつけ1週間前に、1m2当たり完熟牛糞堆肥を2kg、粒状肥料120gを施して耕しておきます。
20〜30cm間隔に穴があいたポリマルチをかけて地温を上げておきます。
プランター栽培
標準サイズ(650型、20×20×65cm、12ℓ)〜大型(25ℓ以上)のプランターを使用します。
2cmほどウォータースペースをとり、野菜用培養土を入れ、用土1ℓ当たり粒状肥料4gをよく混ぜ込みます。
20cm間隔で1か所3粒の種をまきます。
■水やり
畑栽培
1週間後、条間40〜50cm、株間20〜30cmをとってマルチの穴の中の土を掘り上げて
植え穴を掘り、水を注ぎます。注いだ水が引いたら苗を植えつけます。
■追肥・土寄せ
種まきから40〜50日経つと花が咲き始めます。
500倍に薄めた液体肥料を水やり代わりに施します。
その後、1週間に2〜3回、同様に追肥します。
追肥の後は畝の表面を軽く耕して雑草を取り、株元へ土寄せをして株の倒伏を防ぎます。
■間引き(芽かき・摘芯)
じかまきは 本葉が出たころ、2本に間引きます。
ポット苗も間引きます。
■病気・害虫
種まき後は 鳥害対策 が欠かせません。
被害がひどいようでしたらポット苗をつくります。
暖地では莢(さや)を食害するシンクイムシ・カメムシ類の害も大きいので
マラソン、スミチオンで防除します。
■栽培法
温度については生育適温22〜25度の冷涼な温度を好みます。
昼夜の温度が30度を超すと、莢のできが悪くなります。
しかし低温にも弱く霜にも注意が必要です。
根に根粒菌(窒素固定菌)が共生し、根粒を形成する特徴があります。
根粒菌は、マメの株から栄養素を分けてもらう代わりに、窒素分を株に還元しています。
このため、エダマメに施す肥料は、ほかの野菜の半分程度で済みます。
従ってエダマメはやせた土壌でも育てることができます。
日当たりや風通しがよければ土質はあまり問題ありませんが、粘土質で保水性の良い所なら申し分ありません。
またエダマメの栽培後、根を土壌に残せば根粒菌も居着き土壌の肥よく化に役立ちます。
しかし、肥料を通常の野菜と同等に与えてしまうと窒素分が多過ぎて、その結果、実がつきません。
「つるボケ」状態になることがあるので施す肥料の分量には注意が必要です。
莢の色が鮮やかな緑になり、マメがふくらんで指でつまむと飛び出るころが収穫期です。
適期は3〜7日と短く、収穫が遅れるとマメが硬くなり品質も落ちてきます。
莢が黄色になる前に収穫するようにしましょう。
一時期にたくさん収穫したときは少しかためにゆでたものを莢のまま、あるいは
マメだけにして急速冷凍します。そうする事で冬になってもおいしく食べることができます。
「おいしいゆで方」
多めの塩でうぶ毛をこすりとり、ややかためにゆでてざるにあげます。
味付けのための塩をひとふりして一気に冷まします。
ゆでただけでもビールのおつまみにぴったりですが、サラダやエダマメご飯、
ずんだ餅のあんとしてもおいしくいただけます。
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