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種まき |
植え付け |
種イモの植え付け |
収穫 |
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コマツナ |
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※種まきから約1ヶ月後が収穫開始時期です。秋植え冬収穫のものが旬になります。
コマツナは【アブラナ科】の葉野菜です。
江戸時代初期に現在の東京都江戸川区小松川周辺で栽培が始まったことから、この名前がつきました。
涼しい気候に合っているため旬は冬ですが、現在は品種も改良され一年中収穫できるものが多くなりました。
また、根は浅いのでプランター栽培にとても適しています。
調理の際にはアクが少なく、下ゆでが不要なので便利です。
カルシウムはホウレンソウの約3〜5倍も含まれていて、骨粗しょう症の予防やストレス軽減に効果があります。
ガン予防の3大ビタミンの、ビタミンA(カロチン)・C・E や抗酸化作用のある クロロフィル が含まれています。
また動脈硬化などを予防します。
ビタミンB2やKも含んでおり、特にB2の含有量は野菜の中でも特に高く美肌効果や風邪予防に効果が期待できます。
食物繊維やカリウム、鉄分も豊富でコマツナ内に鉄分の吸収効率をよくするビタミンCも含まれています。
老化や風邪の予防、貧血の予防・改善に効果的です。
参考:農林水産省統計(平成23年産)
コマツナにはいろいろ品種があります。
基本的にはもともとの旬である冬に収穫できるものと1年中収穫できるものですが、
夏の栽培に適した品種などもあります。
育てる時期に合わせて品種を選ぶと育てやすいでしょう。
l こまつ菜 浜美2号は早生種で色濃く、葉は小さめの短楕円形で葉色は照りのある濃緑色です。葉柄部は太く荷姿が美しい品種です。
l 黒みずき 収穫期間も自由度が高く、栄養価(カルシウム、鉄、Βカロテン、ビタミンC)の高い周年栽培が容易な品種です。
l 夏楽天 食味のよい多収種で、耐暑・耐寒・耐病性が強く周年栽培ができます。
l きよすみ 色・つやの良く、耐病性にすぐれた中生種です。
畑栽培
l 種。
l 堆肥(2〜3s/1u)。
l 苦土石灰(100g/1u。)
l 野菜専用肥料(又は有機配合肥料か化成肥料)。
l
雨よけ ビニール(冬栽培用)
不織布(防虫ネット)
新聞紙 など
プランター栽培
l 種。
l プランターまたは鉢(深さが10cm以上)。
l 鉢底ネット。
l 底石。
l 野菜専用の培養土(元肥入り)か野菜専用肥料(液体タイプでも可)。
(又は有機配合肥料か化成肥料)。
l
雨よけ 不織布(防虫ネット)
新聞紙
■土づくり
畑栽培
完熟堆肥を十分に施した土作りをしましょう。
畝作りの粗起こし時に、1平方メートルあたり堆肥を2kgと苦土石灰を10g程すきこんで土を
中和させます。中和してから4〜5日後、畝全体に元肥を混ぜ1〜1.2メートルほどの畝を立てましょう。
プランター栽培
赤玉土か畑土に、腐葉土等を3割ほど混ぜます。畑作りと同様に中和する為に用土、苦土石灰を混合します。
■種まき・植え付け
畑栽培
種をまく前に土に水をかけ、湿らせます。
基本的には10〜15cmの幅を開けてすじまきをします(ばらまきでもOK)。
まき終わったら種の上に1cmほどの厚さで土を被せ、たっぷりと水をあげます。
種をまいた上に、不織布(防虫ネット)または新聞紙を1枚掛けておきます。
※ 不織布(防虫ネット)や新聞紙は土の乾燥と害虫の侵入を抑制します。
プランター栽培
種をまく前に土に水をかけ、湿らせます。
小さめのプランターや鉢の場合は種をばらまきします。
広めのプランターならだいたい5〜10cmの幅を開けてすじまきをします。
まき終わったら種の上に5〜10mmほどの厚さで薄く土を被せ、たっぷりと水をあげます。
種をまいた上に不織布(防虫ネット)または新聞紙を1枚掛けておきます。
※ 不織布(防虫ネット)や新聞紙は土の乾燥と害虫の侵入を抑制します。
プランターは半日ほど日のあたる場所に置いておきましょう。
■水やり
芽が出るまでは土の乾燥を避けるため、朝と夕方に欠かさず水まきをします。
芽が出るまでの水やりは、掛けてある不織布(防虫ネット)または新聞紙の上から行います。
およそ2〜5日ほどで芽が出てきます。
芽が出たら掛けてある不織布(防虫ネット)または、新聞紙ははずします。
その後の水やりは、土や葉っぱを乾燥させないように気をつけながら適宜行います。
水が足りないとせっかくのおいしい葉が硬くなってしまいます。
■追肥・土寄せ
畑栽培
間引きしたあと追肥をします。
追肥の量はお使いになる肥料のパッケージなどに記載がありますので表示に従ってください。
目安として、普通の肥料なら1uあたり50g程度でちょうどよいでしょう。
根元に直接まいてしまうと枯れてしまうので注意しましょう。
プランター栽培
間引きしたあと普通の肥料なら2週間に1度、液体肥料なら1週間に1度ほど追肥をします。
目安として、普通の肥料なら小さめのプランターに大さじ2〜3杯程度でちょうど良いでしょう。
根元に直接まいてしまうと枯れてしまうので注意しましょう。
■間引き(芽かき・摘芯)
たくさんの芽が出てきたら、隣同士の葉っぱが触れ合わないくらいまで間引きをします。
隣同士が干渉するくらいに成長したら、間引き作業をしてあげてください。
間引いた小さなコマツナは、柔らかいのでサラダなどにして食べることができます。
間引きで周りの土が少なくなってしまったら、周りの土を根元に寄せてあげるとよいでしょう。
※ プランターの場合は根元に培養土を足してあげましょう。
■病気・害虫
コマツナはおいしい葉をしているため アオムシやアブラムシの被害 にあいやすいです。
不織布(防虫ネット)でトンネルを作りその中で栽培するか、発生後駆除します。
薬剤で駆除を行った場合は、2週間ほどは収穫を控えましょう。
虫食いしてしまった葉を食べる場合はよく洗い、汁物など火を通してから食べましょう。
■栽培法
とうの摘み取り
成長してくるととう立ちし、花を咲かせますが 花が咲いてしまうと葉が硬くなりおいしくなくなってしまいます。
とうを食べる、種を採る、などの予定がないなら大きくなる前に摘み取りましょう。
〜夏栽培の場合〜
直射日光に当ててしまうと弱ってしまいますので、日よけをするか涼しい場所に移動しましょう。
水やりは、まいた水が熱くなってしまうと葉を傷めてしまうので朝夕の涼しい時間帯に行いましょう。
〜冬栽培の場合〜
霜が降りてしまうような寒さでは、さすがのコマツナも成長が遅くなります。
ビニールや不織布(防虫ネット)などで霜よけのトンネルを作ります。
その中で保温し栽培してあげると、より美味しいコマツナができます。
トンネル
冬場でも霜が降りるようなら、ビニールや不織布(防虫ネット)などでトンネルをつけるとよりおいしいコマツナができます。
種をまいてから1ヶ月ほどで本葉が5〜8枚位になり、草丈が20cm位にまで成長します。
こうなったら、まちにまった収穫時期です。
コマツナは成長がとても早く、収穫が遅れると葉が硬くなり味も悪くなってしまうので、なるべく早めに収穫します。
収穫はハサミで根元を切るか根ごと引き抜きます。
とう立ちした花茎は収穫して、天ぷらなどにするとおいしいです。
コマツナは成長が早く食べ頃の期間も短いです。
そのため種をまく時期を数日ずつずらすと、途切れることなく連続して収穫できるようになります。
間引きで採った小さなコマツナも柔らかくておいしいので、無駄にしないようにしましょう。
種を採りたい場合はコマツナをそのまま成長させ、花が咲き、実ができ自然に枯れるまでおいておきます。
枯れて乾燥した実を軽く潰すと割れて種が採れます。
コマツナはアクが少ないので、下ゆでが不要です。
おひたしや汁物、炒め物などとても応用がきく便利な野菜です。
間引きの時に収穫した小さなコマツナは柔らかいので、生のままサラダがおすすめです。
また、とう立ちした花茎は天ぷらにするとおいしいです。
たくさん含まれている栄養素を効率よく摂取するには、ジュースも良いでしょう。
飲みにくい場合は季節の果物を加え、牛乳やヨーグルトなど一緒に入れましょう。
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