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種まき |
植え付け |
種イモの植え付け |
収穫 |
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種まき 3月〜4月 植え付け 6月中旬〜9月中旬 収穫 11月中旬〜2月
ネギは味噌汁、冷奴、蕎麦、うどんなどの薬味として用いられる他、なべ料理には欠かせない食材の一つです。
硫化アリルを成分とする特有の辛みと匂いを持ち、ネギ特有の辛みはアシリンという物質によるものです。
このアシリンには 血行をよくし、体を温める作用 があります。
また 疲労回復効果 もあります。ビタミンB1の吸収を高める効果もあります。
またアシリンには血小板の凝集を防ぎ、血液をサラサラ にする働きがあります。
そのため心筋梗塞や脳梗塞の予防にもつながります。
他にも葉緑素やビタミンC、食物繊維が豊富で悪玉コレステロールも防いでくれます。
高血圧の予防や治療にも役立ち、その上カロリーも低いので糖尿病の予防や治療にも効果的です。
まさに ネギは生活習慣病の予防になくてはならない野菜 です。
ネギに含まれる イオウには鎮静効果 があり、刻んでおくとイオウのにおいによりリラックスでき、
不眠などに効果的です。この方法は民間治療として伝わっていますが科学的にも証明されています。
参考:農林水産省統計(平成23年産)
ネギは大きく分けて、主に白い部分を食べる深ネギと葉の部分を食べる葉ネギ(青ネギ)があります。
深ネギは主に関東で葉ネギは関西で好まれています。
² 深ネギ……白い部分が長く、ハリとツヤがあって重いものを選びましょう。
l 下仁田 他の品種のネギに比べて太いのが特徴です。
l 千住 肌がきめ細かく、白身の巻きが硬く引き締まっているみずみずしいネギです。
l 夏扇 首が締まり太く耐病性の強い一本ネギです。
l 一文字黒昇 市場性の高い夏ねぎの決定版で、早採りに最適です。
² 葉ネギ……緑の部分が長く、先端までハリのあるものを選びましょう。
l 九条 長くて深緑の葉の部分が柔らかく風味が豊かです。 内部にぬめりが多いのが特徴です。
l 奴 耐暑性に優れ、生育の早い極細の葉ネギです。
l 観音 土耕栽培による独特な風味と甘みが特徴です。
畑栽培
l 種(葉ネギ)。
l 苦土石灰。
l 有機肥料。
l 化成肥料。
l イネワラ。
プランター栽培
※プランターで深ネギは作れないためここでは葉ネギの作り方を紹介します。
l 種(葉ネギ)。
l 土 (標準の土、または古土の場合は苦土石灰を入れて酸度を調節してください)。
l 緩効性化成肥料。
1年以上経過した種子は発芽率が低下するので、栽培を始める際は
必ず新しい種子を使用して下さい。
■土づくり
畑栽培
日当たりがよく、土があまり柔らかくない場所 を選んでください。
ネギは酸性に弱いので、植え付けの2週間前までに苦土石灰を入れ、土の酸度を中性 にします。
1週間前までに有機肥料、化成肥料を元肥として入れておきます。
まず、幅15p、深さ30pの溝を掘ります。
掘り上げた土を片側に集め、苦土石灰・有機肥料・化成肥料を元肥としてまき、しっかりとまぜます。
プランター栽培
容器に土を入れます。土は標準の土や古土でもかまいません。
ネギは 酸性土を嫌う ので、標準のプランターだと20gほど苦土石灰を入れて調節してください。
■種まき(植え付け)
畑栽培
生育に影響がでてしまうため、植え付けする苗は大きさの揃ったもの にしましょう。
苗を5p間隔で壁に立てかけるようにして植え付けます(※この時盛り上げた土がある側とは逆側に立てかけましょう)。
そしてイネワラを厚さ10p程度になるように入れ、苗が倒れないように固定します。
イネワラがない場合は腐葉土でもかまいません。
プランター栽培
標準のプランターに0.5p間隔で二条まきします。
■水やり
定植後、乾燥時には活着するまで水をあたえてください。
水不足すると基部の肥大(らっきょう玉サイズ)が発生 するので、
生育初期〜中期は特に乾燥させないように注意します。
■間引き(芽かき・摘芯)
ネギに関しては「間引き=定植」と考えて頂いて問題ありません。大きくなった苗を定植するまでには、
全て発芽してきます。大きくなった苗の定植時に、小さな細い苗も全て掘り上げて、細い小さな苗は定植せずに
3cm間隔くらいに仮植えして液体肥料をあげて育苗すると、どんどん大きくなり、全て定植できる苗に成長させるか、
もしくは、美味しく召し上がることができます。
■追肥・土寄せ
畑栽培
植え付けから1ヶ月後に土寄せ を行います。
この時土作りの際に掘って片側によせておいた土を埋め戻します(※戻す土の量はネギの葉の分かれ目の所までです)。
2ヶ月後と3ヶ月後には追肥と土寄せ を行います。
まず化成肥料を30g/u程苗の脇に追肥します。
その後、葉の分かれ目の部分まで土寄せします。最後に収穫の1ヶ月程前に追肥と土寄せを行います。
この時も苗の脇に化成肥料を30g程追肥し、土寄せします。
プランター栽培
発芽後に元肥をいれ、その後20日おきに追肥するか週に2回液肥をあたえてください。
ネギは根浅なので、肥料焼けしないように緩効性化成肥料を使用してください
標準プランターなら20g程度入れてください。
■病気・害虫
さび病:葉面にオレンジ色のやや隆起した小斑点が多数出来ます。
黒斑病:葉に紡錘形の病斑から上部が枯れ上がります。
※どちらも被害株は集めて畑の外に除去します。
■栽培法
少し面白い栽培方法を紹介します。再生栽培(再生ネギ)といいます。
再生ネギとは、購入してきたネギの根元を数センチきってプランターなどに植えつけたものです。
新しく出てきたネギの葉の部分をカットして利用する栽培方法のことを言います。
根から芽が出てくる様子や捨てる部分を利用する点、何度カットしても新しい葉が出てくるため再生ネギといわれています。
再生ネギをカットして再び芽を出させて収穫することを「再々生ネギ」、「再々々生ネギ」などとも呼びます。
ぜひ一度お試しください。
ネギは3〜4月ごろ種をまき、11月〜2月ごろまで収穫できます。
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畑栽培
まず、溝を掘った部分を根元が見えるくらい掘り起こします。
根元が見えてきたら根元を掴み引き抜きます(※ネギを傷付けないように注意してください)。
プランター栽培
葉ネギは種まきをした後、早めに収穫すると小ネギとそれよりも少し成長させると中ネギが収穫できます。
小ネギの場合は6月ごろに種をまき、その後60日程度で収穫できます。
本葉が5〜6枚、草丈が30p前後になったら必要な分だけ根元から引き抜きます。
株元と葉を1〜2本残して摘み取れば葉を何度も再生させて収穫できます。
中ネギの場合は小ネギを長期栽培し、大株に育ててから収穫します。中ネギは小ネギと同じで6月頃種をまきます。
小ネギと同様に間引きしながら育てて、8月に本葉が4〜5本になったら株間13pで定植し、
株が育つ10月後半ころまでそのまま収穫せずに育てます。
収穫は1本当たり最低でも生長点から2枚の葉を残して使う分だけ下葉から取り収穫します
中ネギはこのように摘み取り収穫をすると何年も収穫し続けられます。
生のネギは少し辛味があるため刻んで刺身や冷奴、そばなどの薬味にします。
熱を通すと甘みが増すので、すき焼きや鍋物などにいれるととても美味しくいただけます。
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