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ニラ |
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種まき 3月中旬〜4月中旬 収穫 5月〜10月
ニラはユリ科の多年草の野菜で、一度植えておけば何年でも同じ株から葉が伸び収穫が出来ます。
また成長も早く暑さ寒さにも強い為、家庭菜園が初めての方でも育てやすい野菜です。
中国の西部が原産地です。
ニラ独特の香りは、ネギやニンニクにもふくまれる「アリシン」という成分でビタミンB1
との結合吸収を良くし、代謝機能を高めます。
この「アリシン」を多く含むニラは疲労回復や血栓予防、動脈硬化を促す悪玉コレステロールを低減 してくれるなど、
生活習慣病の予防にとても良い効果を発揮してくれます。他にもビタミンやカルシウム、鉄などに富んだ緑黄色野菜です。
参考:農林水産省統計(平成23年産)
一般的にニラというと「葉ニラ」の事を指します。
l 葉ニラ 出回っているものの大半は葉幅が広く色も濃い【グリーンベルト】という品種で、一年中手に入ります。
l 花ニラ 茎が伸び、つぼみがついたものやとう立ちした花茎を食用にします。香りはきつくなく、年中花芽が出る専用品種もあります。
l 黄ニラ 葉ニラに陽を当てずに栽培したニラで、独特の臭いが少なくほのかに甘味がします。別名「にらもやし」とも言われています
l 種(苗から始める場合は苗)。
l 苦土石灰(100〜150g/1u)。
l 堆肥(4〜5s/1u)。
l 化成肥料(100g/1u)。
l ヨウリン(40g/1u)。
l 種(苗から始める場合は苗)。
l プランター・鉢(深さ20p以上)。
l 底石。
l 鉢底ネット。
l 野菜用の培養土。
l 有機肥料(野菜用の肥料で可)。
ニラは土質をあまり選ばず生育旺盛ですが、水はけが良く通気性の良い土を好み、酸性土壌に弱め です。
最初に大きな石は取り除いて置き、苗を植える2〜3週間前までに苦土石灰1u当たり100〜150g
(うっすらと白くなる程度)を入れ、土壌を中和させます。
1週間〜10日くらい前に元肥として1uあたり堆肥4〜5kg、化成肥料100g、ヨウリン40gを施しておき、
深さ15pくらいまで全体に混ぜ込むようによく耕します。
後は幅60cm位、高さ10cm前後の畝を作り平らにならして置きます。
鉢底ネットを敷き、底石を3pくらい敷き詰めたプランターや鉢に培養土をいれ、表面を軽くならします。
野菜用の培養土は既に肥料が配合されている為、とても便利です。
種まき
畑の一部や、プランター・コンテナなどの苗床をつかって育てます。
気温が15〜20℃になった春頃が種まきの頃合いです。
土に幅・深さ1p程の溝をつけ、種をまきます。溝の間隔は約10p程度にし、まいた後は両側から土を寄せ、
種が見えなくなるぐらいに薄く土を被せ手で軽く押さえます。
種が流れてしまわないように気をつけながらたっぷりと水を与えます。
10日から2週間くらいで発芽するので、土の表面が乾かないように心がけます。
気温が10℃以下や25℃以上だと発芽しづらい為注意して下さい。
プランター栽培の場合、他のポットなどで苗を育てて定植させても良いですが、そのまま直播きでも大丈夫です。
基本は露地栽培と同じで、溝は10〜15cmに1本を目安にプランターや鉢のサイズに合わせて作ります。
10日から2週間くらいで発芽するので、土の表面が乾かないように心がけます。
気温が10℃以下や25℃以上だと発芽しづらい為注意して下さい。
※ニラは種から育てると1年目は株の成長によりあまり収穫できず時間がかかる為、苗を購入し育てるのも良いでしょう。
苗が20pぐらいまで大きくなったら6月下旬〜7月上旬頃に畑に定植します。
苗は15〜20p間隔で4〜5本ずつ束ねて少し深めに植えつけ株の根元のふくらみが隠れるように、
2〜3cmくらい軽く土をかけます
(※沢山かけ過ぎると生長点まで埋まってしまい育たなくなってしまうので注意必要です)
その後水をたっぷり与えておきましょう。
土が完全に乾燥しなければ、頻繁に水を与える必要はありません。雨が全く降らず、
晴れの日が続いた場合に適度に水を与えておきましょう。
ただし、土が完全に乾いてしまうと生育が悪くなるので注意 が必要です。
土が乾き易いので完全に乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいまで水をやりましょう。
※水分が足りなくなると、急激に葉が黄色くなってきます。
※水の与え過ぎは、アブラムシなどの害虫が発生します。
他のポッドなどで種を育て、プランターに定植させる場合は苗をくずして2〜3本を1株としてまとめて、
株間を10pほどとりながら深めに植えます。
株元に土寄せをして、たっぷりと水をやります。
植えつけて2〜3日は直射日光に当たらない場所で育てます。
※定植後、芽が伸びてきたところで一度ばっさりと切ってあげると葉の質が良くなります。
元肥が多ければとくに追肥は必要ありませんが、生育をみて大体1ヶ月に一回程度化成肥料を与える といいでしょう。
目安としては化成肥料1m²あたり150gぐらいです。
収穫後には成長を促す為、毎回根元から5〜10cmくらい離れたところに追肥を施しておきましょう。
倒伏や雑草の発生を防ぐために、土寄せを適度に行ないます。
畑栽培と同じく、生育をみて大体1ヶ月に1回程度有機肥料を与えるといいでしょう。
目安は標準プランターなら20g程度です。
収穫後には成長を促す為、毎回根元から5〜10cmくらい離れたところに追肥を施しておきましょう。
倒伏や雑草の発生を防ぐために、土寄せを適度に行ないます。
追肥をしたら、土を数pほど寄せましょう。
発芽後、成長具合をみて葉が5〜6pぐらいになり密生してきたら草丈の長いものを残して他は間引きをしましょう。
間引いた後は土を足し、株が倒れたりしないように株元に土を寄せ軽くおさえます。その後はたっぷりと水を与えましょう。
さらに草丈10cmぐらいになったら1〜2cm間隔に間引きします。
4月〜5月に白斑葉枯病、8月〜10月にさび病が発生しやすいです。
見つけ次第、取り除きましょう。
また、排水をよくして肥料を過剰に施用しない ようにしましょう。
また春と秋にアブラムシ類、ネダニ類が発生します。
ネダニ類は肥料が多いほど発生しやすいので適切な肥料管理をしましょう。
潅水
根が浅く、乾燥の影響をうけやすい ので、乾きすぎるようなら潅水をおこないましょう。
花蕾の摘み取り
7月〜8月になると、花茎がとう立ちしてきます。
花を咲かせると株が弱るので早めに摘み取りましょう。
種まきからの場合、1年目は収穫を控え、そのまま株の成長を待ちましょう。(1〜2回程度なら収穫をしても大丈夫です)
2年目に入ったら本格的に収穫を始めましょう。5月〜10月の間、新葉が25〜30pに伸びた頃随時行います。
根元から2〜3p残して上側を切り取ります。そうすると切った部分から約2週間で葉が伸びてきますので、
何度でも収穫する事が出来ます。
夏7〜8月くらいにとう立ちし蕾がでてきます。
花が咲くと葉がかたくなるので種を採る、または花を楽しむ目的以外では
切り取ってしまった方がいいでしょう。
ニラは多年草の為、一度植えておけば何度でも葉が伸び1年で何回でも収穫が可能です。
冬場になり寒くなると葉は黄色くなり枯れてしまいますが、春になるとまた新しい青々とした葉を伸ばします。
しかし3〜4年以上採り続けると、株は増えて密生状態になり力もなくなり品質・収穫量は低下してしまいます。
そうなる前に、冬の間に株分けをして3〜4本にして植え直しましょう。
オレンジ色の小さな斑点が出たら、さび病です。新芽にはアブラムシがつきやすく、根部を加害するネダニの被害を
予防するために、苗を植え付けた直後には殺虫剤を株元に散布しておくとよいでしょう。
ニラと言えばやはり人気なのが餃子の具やニラレバなどの炒め物、スープ、おひたしなどです。
身体を温める効果がありますので、夏バテやかぜを引いた場合、また冷え性の方にもとても有効な野菜です。
薬効成分の「アリシン」は、揮発性+水溶性なので、切ったり洗ったりなどの下ごしらえは手早く行ないます。
加熱すると、においが和らぎますが、長時間経つと色合いも悪くなり、風味も落ちます。短時間でサッと調理します。
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