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ピーマン |
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種まき 3月中旬〜4月中旬 植え付け 4月中旬〜5月 収穫 7月〜10月中旬
ピーマンはナス科トウガラシ属です。原産地は中南米の熱帯地方です。
原産地は中南米で、ヨーロッパにはコロンブスが持ち帰って広まりその後日本には16世紀頃に持ち込まれました。
当時は広く栽培されていませんでしたが、ピーマンではなくてトウガラシが運ばれてきたそうです。
日本では辛味のあるものをトウガラシ、辛味がないものをピーマンと呼んでいます。
ビタミンCをたくさん含んでいるため、細胞を丈夫にして風邪を予防し肌のトラブルに効果があります。
フラボノイドが含まれており、これがビタミンCの熱による破壊を軽減していると考えられています。
ビタミン成分は緑色のときよりも、熟して赤や黄色になったときの方が増加します。
毛細血管を丈夫にするビタミンP、コレステロールを低下させる葉緑素、血液を浄化するカロテンも含まれています。
そのためピーマンには高血圧や動脈硬化にならないための健康維持に効果があると言われています。
家庭で保存するときには、密閉を避けて8度程度の場所に置くのが良いです。
それよりも 低温の場所に長時間置くと低温障害を起こし、果肉の張りが失われます。
また連作障害が出やすいので5〜6年休栽 しましょう。
参考:農林水産省統計(平成23年産)
ピーマンにはとても多くの品種があり、色も様々です。
l 緑ピーマン……さらら、京波、京ゆたかなど…
緑ピーマンは一般的に流通しており、果肉はやや薄めで独自の苦みと青臭さがあります。
しかし、加熱すると多少やわらぎます。
l 赤ピーマン
緑ピーマンが完熟すると赤ピーマンになります。皮の赤色は抗酸化作用の高い『カプサンチン』という色素によるものです。
緑ピーマンよりも柔らかくて甘みがあり、苦みやにおいが少ないのが魅力です。
完熟しているため日持ちはあまりよくないです。
l パプリカ
甘みの強い大型のピーマンで、果肉が厚くジューシーな食感で苦みや青臭さがないので
生のままでもおいしく食べられます。
赤やオレンジ、黄色のパプリカにはβカロテンが豊富に含まれており、赤いものにはカプサンチンも含まれています。
普通のピーマンと同じで未熟な時は緑色をしています。
l 長円筒型ピーマン……とんがりピーマンなど…
長さ13〜20pほどあり大きくて長い円筒型のピーマンです。
肉厚で甘みがあって苦みや青臭さはなく、マイルドで食べやすいです。
l フルーツピーマン……アナスタシア、スウィーピー、セニョリータなど…
甘みがとても強く糖度が8度くらいあります。フルーツパプリカとも言われ、
苦みがなくジューシーでとても食べやすいです。
l バナナピーマン・・・・・・10〜15cmのバナナを思わせる細長い形のピーマン。
やわらかくて甘いがあまり、流通していません。
■苗の選び方
苗の茎がしっかりしていて太く、葉の色や形の良いものを選びましょう。
本葉が7〜8枚で葉と葉の間の間隔が間延びしていないガッチリとしたものが良いです。
中には病気に強いワクチン接種済の苗もあるのでそちらの方が安心して栽培できます。
l 苗。
l 支柱(植えたばかりの時は短めでも平気ですが、成長してからは120pくらいの長さが必要です)。
l 土づくりのための苦土石灰。
l 元肥(鶏糞、有機肥料、化成肥料)。
l マルチフィルム。
l 支柱。
■土作り
日当たりのよい所に、苗を植える2週間ほど前から土作りのために苦土石灰を1u当たり100gまき、耕しておきます。
植え付けをする1週間程前に幅70〜80pの畝を作り、畝の中央に深さ30pの溝を作って元肥を入れます。
元肥の分量は1u当たり有機肥料2s、鶏糞500g、化成肥料100gを目安にします。
■種まき・植え付け
畑栽培
苗を植え付けるためにマルチフィルムを張ります。マルチフィルムは乾燥を防ぎ、また雨が降った時などの
泥はねを防止します。
マルチフィルムの色は地温を高めるために黒をお勧めします。
他には銀線の入ったものはアブラムシを寄せ付けない効果があります。
マルチフィルムはピンと張って畝全体を覆い、余っている部分に土を被せて押さえます。
マルチフィルムに45p間隔で穴をあけます。穴をあける際はカッターやハサミなどで
十字に切れ目を入れるだけで十分です。
植え付け方は、1列植えで深く植えないようにします。
プランター栽培
プランターの場合植え付けは大き目の鉢に1株が目安です。
横長のプランター等での栽培なら2株は植えても大丈夫です。
ピーマンの苗は寒さに弱い ので植え付け後に苗にビニールをかけておくか、
冷え込みそうな日には鉢ごと部屋の中にいれておく と良いでしょう。
■水やり
ピーマンは非常に乾燥に弱いため、こまめにしっかりと水を与えましょう。
土の乾燥が激しいようなら、乾燥を防ぐために 根元に敷きわらなどを敷いておくとよいでしょう。
※ピーマンは乾燥には弱いですが、葉が雨に濡れると病気になる恐れがあります。
そのため 雨に濡れないよう雨よけ対策 をしましょう。ただし、日光と風はさえぎらないようにしてください。
■追肥・土寄せ
畑栽培
植え付けて2週間後から、月に1度の割合で化成肥料をまき土寄せをします。
追肥は1握り程度を株から少し離れたところに入れ、土とよく混ぜ合わせます。
プランター栽培
最初の花が咲いてわき芽を取り始めたころから2〜3週に1回のペースで固形タイプを追肥していきます。
固形タイプは土に埋めてからその部分にたくさん水を与えれば水も肥料も自然と十分にいきわたります。
※尻腐れ果対策
梅雨明け以降は、高温や乾燥により尻腐れ果が発生しやすくなります。土が乾いたらしっかりと潅水を行い、
カルシウムエキスを葉面に散布しましょう。
■間引き(芽かき・摘芯)
植え付け後1ヶ月ほどたって、苗が大きくなってくると茎の途中から花が咲き、
枝を増やそうとしてわき芽も出始めます。わき芽はしっかりしていそうなものを2つ残して他は切り取ります。
主の茎とわき芽2本の計3本の茎を育てるくらいが丁度よいです。
茎が育ってきたら大きくなっても 倒れたりしないように大き目の支柱 をたてます。
ピーマンの苗は外側に向かって成長するので、2本の支柱をX字のように交差させ、
そこに 茎を誘引させながら巻き付けます。
その際は茎が太く伸びてきても大丈夫なようにしておきましょう。
成長するに従ってわき芽も新たに出てきます。その場合は風通しや日当たり、
茎どうしのバランスなどを見て、葉が込み合っているようなら切り取っていきましょう。
■病気・害虫
ピーマンは暑さに強く、病虫害も少ないため比較的栽培しやすいです。
■栽培法
仮支柱
苗が育ってくるまでは仮の支柱で支えを作っておきましょう。
仮の支柱は短くても細くても大丈夫なので土にさして苗と軽くとめておきます。
支柱
苗は風で倒れてしまうので支柱で支えてあげましょう。
支柱は苗のうちは短くても大丈夫ですが、成長し始めたら長いものにして下さい。
支柱にしばる際は、茎が太くなる事を考えて8の字しばりにします。
ピーマンは植え付けから2ヶ月ほどで収穫 します。ある程度の大きさになり、
綺麗な緑色になったら収穫してください。
収穫しても栄養を与え続けていれば次々に実がなるので、身が柔らかく小ぶりなうちに
早取り収穫していくと収穫量を多くでき、株の負担も減らせるため、長い期間楽しむ事ができます。
大き目のピーマンを作るには、1個収穫したら支柱側の芽を芽かきしていきましょう。
ピーマンは炒めて食べる事が多く、お肉などと一緒に炒めるのがおすすめです。
ピーマンのシャキシャキとした食感を残すために、あまり炒めすぎないようにしましょう。
またパプリカは生でも甘く食べやすいので生のままサラダにいれると美味しくなります。
栄養と効能
ピーマンはビタミン豊富な野菜です。レモンと同等かそれ以上です。
加熱に弱いビタミンCですが、ピーマンに含まれているビタミンCは熱にも強く
これは、ビタミンPが一緒に含まれ熱や酸化から守ってくれます。炒めたりしても十分ビタミンが摂れます。
また、ピーマンに含まれるビタミンAは油で調理することで吸収率がアップし体の粘膜部分を強化し、
抵抗力をつけてくれます。風邪の予防にも効果大です。
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