種まき |
植え付け |
種イモの植え付け |
収穫 |
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レタス(春) |
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レタス(秋) |
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春まき 種まき……4月〜5月 収穫……6月中旬〜8月下旬
秋まき 種まき………8月中旬〜10月下旬 収穫……11月中旬〜12月下旬
紀元前6世紀よりアケメネス朝ペルシャで栽培が始められ、ペルシャ王の食卓に供せられていたと伝えられています。
レタスの原産地は、中近東やヨーロッパといわれています。
中世以降にフランスやオランダで改良され、アメリカを経て日本にやってきました。
レタス仲間全体を和名では「ちしゃ」と呼びます。
中国から伝わり平安時代に栽培されていた「ちしゃ」は、わたしたちが今レタスと呼んでいるものとは異なります。
下の方の葉から掻きとって使う「掻きちしゃ」でした。
レタスという名前はラテン語の『牛乳』に由来しているそうです。
レタスをちぎると白い牛乳のようなものが出てくることからその名がつきました。
この白い液体には ラクチュコピクリン という成分が含まれています。
参考:農林水産省統計(平成23年産)
レタスには、玉を作る玉レタス、半結球レタス、葉を取るリーフレタス、カキチシャ、茎レタスなどがあります。
l 玉レタス(春どり)················ シスコ、サクラメント、キングクラウン、エムラップ231など…
(秋どり)················ サンタナス、キングクラウン、エムラップ231
l 半結球レタス ················ マノア、コスレタス
l リーフレタス (レッドリーフ)··········· レッドファルダー、マザーレッド、レッドスイング
(グリーンリーフ)············ マザーグリーン、グリーンウェーブ
l カキチシャ ················ 青葉チマサンチュ、赤葉チマサンチュ
l 茎レタス ················ ステムレタス
l サラダ菜 ················ 岡山サラダ菜
l ベビーリーフ·················· ガーデンベビー
畑栽培
l 有機石灰。
l 完熟有機肥料。
l 有機質肥料。
l 種または苗。
プランター栽培※プランターではサニーレタスの栽培方を紹介します。
l プランター(穴があいているタイプで、下にうけ皿のあるもの)。
l 鉢底石。
l 培養土。
l 化成肥料(有機肥料でも可)。
l サニーレタスの種。
■土作り
畑栽培
植え付けの7〜10日前に有機石灰を10u当たり3s全面にまき、なるべく深く土に混ぜ込みます。
その後、完熟有機肥料(樹皮有機肥料か牛フン有機肥料など)を10uあたり30〜40sを
土とよく混ぜ込んでください。
植え付けの4〜5日前に基肥として有機質肥料を10uあたり300g全体にまき、
よく混ぜ込みます(化成肥料か配合肥料で有機を50%以上含むもの)。
混ぜ終ったら幅60センチ高さ10p程度の畝を作ります。
プランター栽培
プランターに培養土と肥料を入れます。基本的には培養土と化成肥料を混ぜ合わせるだけです。
化成肥料の場合は大さじ2〜3杯、培養土と有機肥料の場合は3対1の割合で混ぜます。
簡単に済ませたい場合は、肥料入りの培養土を購入 すれば後は種をまくだけです。
■種まき・植え付け
<種から作る場合>
種まきの時期は春からの栽培なら4〜5月、秋からの栽培なら8月中旬〜10月ごろです。
レタス類の種は、発芽に光が必要な好光性種子です。発芽温度は18〜20度です。
種まき前に種を一昼夜水に浸け、その後キッチンペーパーなどに包んで1日ほど冷蔵庫に入れます。
芽出ししてからまくと発芽がそろいます。
育苗箱か発泡スチロールの空き箱に培養土を入れそこにバラまきにするか、6p間隔に条まきします。
種が見えなくなる程度に薄く土をかけます。
その上を軽くおさえ、細めのじょうろで水まきをし、さらに乾燥を防ぐために濡れた新聞紙をかけておきましょう。
苗を育てて本葉が4〜5枚になったら定植です。
春まきの場合は、種まき後暖かい場所で苗を育てる方法もあります。
畑栽培
玉レタスは株間を30p程度に、その他のレタスなら15p程度に植え付けます。
植え付けの前に苗と植え穴に十分かん水しておくと活着が早くなります。
プランター栽培
土の上に4〜5粒の種を15pの間隔をあけてまきます。
レタスの種は好光性なので種が日光を受けることで発芽が促進され、発芽率があがります。
そのため、種が土に深くうまってしまうと発芽しないことがあります。
少しくらい種が見えていたとしても大丈夫なので 土は薄く被せる程度 にしましょう。
プランターに直接種をまいても良いですが、ビニールポットや他の容器で発芽させてから
プランターに植え付けした方が良いようです(※発芽させてから植え付ける場合は、まず<種から作る場合>を読んでください)。
他の場所で発芽させた後、プランターに植えていきます。
プランターに土を入れたら苗は浅めに植え付けます。
小さめの鉢なら1株、横長のプランターなら3株くらいが栽培に丁度よいです。
株と株の間は15pほど離して植え付けます。
■水やり
乾燥に注意して適度に水を与えます。レタスは乾燥させると葉が傷んだり固くなったりしてしまいます。
柔らかい葉が育つように、こまめに水を与えましょう。
■追肥・土寄せ
植え付けをして1週間くらいたってから1週間に1回のペースで 液体タイプを薄めて追肥 すると良いです。
プランターの場合、間引きの時に与える培養土に栄養があれば追肥をしなくてもよいですが、化成肥料は
プランターが小さい場合大さじ2杯ぐらいを全体に与えます。
■間引き(芽かき・摘芯)
本場がこみあってきたら間引き します。間引く場合、太いものは採らないようにしましょう。
小さくても間引いたレタスは食べられます。
間引きのたびに培養土を根元にかけおくと成長がよくなります。
■病気・害虫
害虫
レタスにつきやすい害虫は、ヨトウムシなどのガの幼虫や、アブラムシです。
農薬を使わずに防ぐ方法ために、寒冷紗 という布で覆ってしまいます。
これにより、卵が産みつけられるのを防ぎます。
レタスの病気
●玉レタスの結球異常
高温、長日でとう立ちして結球しなくなります。
葉の生育スピードが短期間に変わってしまうと、タコ足球やタケノコ球と呼ばれる結球異常が起こりやすいです。
●ふち腐れ(チップバーン)
葉の先端や周囲が焼け、腐ったような症状になります。
原因はカルシウム不足によって起こります。
土中にカルシウムがあっても根が傷んでいたり、日照不足で十分に葉に行き渡らないと起こります。
気温の上がる日中の低湿度状態であると発生しにくいようです。
●腐敗病
病原細菌の種類によってその症状は異なってきます。
レタスの外葉の緑が褐色に変化し2〜3枚枯れてしまう場合や、中肋(中心にある一番太い葉脈)に病斑が出る場合などがあります。
対策
発病した株は抜き取って処分します。
防除効果の高い薬剤は、ストレイプトマイシン水和剤やバリダマイシン液剤です。
●軟腐病
高温多湿時に発生します。
レタスの地際の茎や葉柄が水にしみたような暗褐色の病斑ができ、軟化腐敗し異臭を放って枯れていきます。
対策
薬剤での治療は困難なので、株は抜き取って処分。
予防としては、発生しそうな時期にバイオキーパー水和剤を散布します。
●菌核病
比較的に低温で多湿条件の時に発生します。
レタスの葉柄に褐色の病斑ができ、進行すると黒色になります。
病斑には白いカビが生え、のちにネズミの糞のような黒い不定型の塊ができます。
この塊は菌糸が固まった菌核と呼ばれます。
対策
連鎖は避け、排水を良くできるように改善します。
病変部は素早く取り除いて焼却処分します。
ドップジンM水和剤・ロブラール水和剤などを1週間おきに2〜3回散布します。
■栽培法
連作障害
連作障害 があるので、同じところに植えるときは 最低でも2年以上は作付けしないようにしましょう。
連作をすると病気が発生しやすくなります。
とう立ち
日当たりの良い場所で育てると早く収穫できますが、夜間の照明があたりすぎるととう立ち してしまいます。
とう立ちすると 結球しにくくなります。
ベランダで育てる時は、室内の照明や外灯の明かりが当たらない場所に移動させましょう。
レタスは品種によって収穫方法や、収穫適期が異なります。
●玉レタス
結球した頭の部分を軽く押して固く感じたら収穫の適期です。収穫が遅れるとだんだん固くなっていき、
苦みが出て味が落ちるので注意しましょう。
●リーフレタス
葉と葉が重なり合ってボリュームがでてきた頃が収穫適期です。外側の葉からハサミなどで必要な分だけ
切り取って収穫しましょう。
レタスはほとんど生で食べる事が多く、手でちぎってサラダに入れて食べるのがおすすめです。
またはチャーハンに入れて軽く炒めるとシャキッとした歯ごたえが残りとても美味しくなります。
レタスを入れる場合は鮭のチャーハンにすると相性がいいので一層美味しくなります。
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