種まき |
植え付け |
種イモの植付け |
収穫 |
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スイカ |
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種まき 4月中旬〜5月中旬 植え付け 5月中旬〜7月中旬 収穫 7月中旬〜9月中旬
南アフリカ原産のウリ科の1年草です。
果実の大きさによって大玉種(5〜8kg)と小玉種(1.5〜3kg)があります。
家庭菜園では小玉種のほうがつくりやすいです。
雌雄異花です。雌花は子つるや孫つるにつきやすいので、親つるを摘芯し子つるを伸ばして栽培します。
初心者の方は、品種を選び、苗から育てると育てやすいでしょう。
発芽適温・生育適温は25〜30℃、最低でも15〜20℃必要なのでかなり高温で発芽する植物です。
生育環境は日当たりの良い場所・高温・乾燥を好みます。
収穫量の目安は小玉種は1株あたり4個、大玉種は2個です。
参考:農林水産省統計(平成23年産)
l 紅こだま 皮が薄く種が少ない。極早生種です。
l マダーボール 高糖度で裂果がおきにくい品種です。
l 紅しずく小玉種。 高糖度で多収の、空洞果が少ない品種です。
l 金のたまご 皮は黄色で中味は赤いです。
l チャンピオン 病気に強く連作も可能です。
l タヒチ 皮は黒色で着果性に優れ病気に強いです。
l 紅まくら 高糖度で肉質はかためです。
l 3Xブラックムーン 黒皮で果肉は黄色で種なしです。
畑栽培
l 種か苗。
l 有機配合肥料と化学肥料などを混ぜたもの。
l 石灰(苦土石灰)。
l 野菜専用の培養土。
l 敷きわらまたはポリフィルム。
プランター栽培・鉢栽培
l 種か苗。
l 容量20L以上の大きめのプランターか10号以上の鉢。
l 畑栽培と同様の肥料。
■土作り
畑栽培
苗を植えつけるおよそ2週間(10日〜14日)前に、有機配合肥料と石灰(苦土石灰)を混ぜて
土をよく耕しておきます。
もしすぐに苗を植えつけたい場合や、まだ1度も野菜などの植物を育たことのない場所に苗を植えつける場合は、
市販の野菜用の培養土を買ってきて、庭土に混ぜ込んでおくと育ちが良くなります。
ただし植え付け前の有機配合肥料が多すぎると、つるの成長や葉の肥大の原因となり
着果が悪くなります(この現象を”つるボケ”と言います)。
市販の培養土を混ぜ込む場合は元肥の量を控えめにしておきます。
また地植えの場合は地面〜10cmほど高く盛りあげた高い畝にして、土の排水性や通気性を
良くしておくのも大切です。適正土壌は5.5〜6.5pHです。
連作障害があるため6〜7年空けるとよいですが、接木苗なら連作可能です。
プランター栽培
容量20L以上の大きめのプランターか10号以上の鉢を使用し小玉種の苗を植え、
子つる2本を伸ばす2本仕立てか、親つるを摘芯しないでそのまま伸ばす1本仕立てにします。
他は畑栽培と同様に行います。
■種まき・植え付け
種植え
畑栽培
種から育てる場合は、3月中旬〜4月上旬頃にポリポットに3〜4粒の種をまきます。
本葉が出たら1ポット1本になるよう間引きし、本葉5〜6枚までの苗に育てます。
苗植え
畑栽培
4月の下旬以降から7月はじめ頃までの気温およそ18℃以上で安定した風のない日を選んで行います。
スイカは根から酸素をたくさん取り入れますので、深く耕して酸素をたっぷり供給することと
堆肥などの有機物を多めに施して通気性をよくします。
苗は成長とともにつるが横に広がりながら伸びていきます。
また品種にもよりますが一般的に1株およそ直径2m〜3mくらいのスペースが必要です。
そのため苗と苗の植え付け間隔を少なくとも1m以上は取って植えつけてください。
■水やり
スイカ栽培の開始後しばらくの期間は水をたっぷり掛けてあげます。
スイカの苗が徐々に大きくなり、受粉して結実した頃から水やりを徐々に少なくしていきます。
スイカの実が成り始めてから水をたっぷりとあげてしまうと、
甘みのあるスイカが育たなくなってしまうので要注意です。
また水やりのタイミングですが、朝の日が強くなる前にあげるようにしましょう。昼間の暑い時間に
水を上げるのは熱湯をかけているのと同じです。
朝、時間がない場合は夕方などにたっぷりとお水をかけてあげましょう。
■間引き(芽かき・摘芯)
摘心
畑栽培
苗を植えつけてつるが伸びてきたら、つるの根元から数えておよそ5〜6節目、葉の数で言えば、
つるの根元から数えて5〜6枚目のところでつるの先端を切り落とし子つるの生長を促します。
子つるが伸びてきたら、その中から元気のよさそうな子つるを3〜4本残します。
株の根元付近の孫つるはすべて取り除いておきます。
そうすることでひとつの株に残した3〜4本のつるに多くの栄養が確実に行き渡るように誘引します。
■追肥・土寄せ
畑栽培
生育状況や開花の様相によって追肥の要領をかえます。
標準的には苗が活着してつるが伸びだした頃に一回目、果実が野球ボール大になった頃に二回目を与えます。
それぞれつる先あたりに施して覆土をしておきます。
■病気・害虫
炭疽病、疫病、つる割病が発生しやすいです。そのいずれも高温多湿条件下で発生しやすいのでので
ほ場の排水に努め、敷きわらを早く厚めに行うのがよいでしょう。
また、不要な側枝は早めに摘除し通風、採光をはかりましょう。
つる割病には石灰による酸度矯正、抵抗性台木の利用も有効です。
害虫は、アブラムシ類、ウリハムシ、ハダニ類が発生しやすいので、
アブラムシ類とウリハムシの飛来を防ぐにはシルバーマルチやシルバーストライプ入りマルチを利用すると良いでしょう。
ハダニ類の対策は苗による害虫の持ち込み防止と、発生初期に薬剤散布を実施すると良いでしょう。
■栽培法
摘果
畑栽培
つるに咲いた雌花は、やがて果実へと成長していきます。
このうち7節目か8節目にできた果実のことを「元なり」と言います。
元なりから6〜8節目にできる果実を2番果、その先にできるものを3番果といいます。
つるの1番目にできる元なり(果実)は、ほとんど大きくなりませんので取り除きます。
2番果を収穫用の果実として大きく育てます。3番果はできた直後に取り除いておきます。
この2番果を残して、その他の果実を取り除きます。
ひとつの株から収穫できる果実は、3本のつるを残した場合は3個、
4本のつるを残した場合は4個ということになります。
1本のつるにもっとたくさんの果実をつけさせることも可能です。
しかし果実の数が増えればそれだけ栄養の奪い合いで、果実の成長が阻害されてしまいますので
1本のつるには果実1個、ひとつの株に最大で4個を目安にします。
敷きわら・日除けわら
畑栽培
人工授粉をする時期につるを左右均等に広げてその下に敷きわらを敷いておきます。
品種にもよりますが2番果がある程度大きくなったら、
直接土に触れて腐ってしまわないようにしなければなりません。
果実の下に敷きわらを敷いて向きを変え、まっすぐに置きなおしながら収穫まで日除けのわらをかけておきます。
そして水を与えすぎると果肉の膨張と果皮の膨張の釣り合いが取れなくなります。
最悪の場合は果実が割れる可能性があるので、やや水やりを控えて乾燥した状態で育てるのが大切です。
特に雨の後は水やりをいったん控えて土の状態を確認しながら再開するようにします。
見た目や叩いた音などで判断するのはじつは難しいものです。
品種によっても多少違いますが雌花の開花後、つまり受粉後およそ40〜50日で収穫期を迎えます。
甘みを高めるために収穫の5日前になったら、土や葉の状態を観察しながら水やりを
控えてみてください。この加減がうまくいくと甘みがさらに高くなります。
そしての果実の”花落ち”(果実のおしりの部分)が深くくぼんで、巻きひげが枯れてきたら収穫です。
ヘタをはさみできりましょう。
収穫して2日程度置いて食べると、おいしくなります。
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