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植え付け |
種イモの植え付け |
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ショウガ |
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種イモの植え付け 4月〜7月 収穫 8月〜11月中旬
ショウガは ガン予防効果 のある食品の中でも特に重要であり、
また 血行促進作用 や 循環器機能 を高める効果があるとされているため、
インフルエンザや風邪などに対し免疫力を高めてくれる働きがあります。
そのためショウガ食べると身体がポカポカ温かくなります。
ショウガの香りと辛みはジンゲロールやショーガオールという成分によるもので、
これらの成分には食欲をそそる働きや、強い抗菌効果・抗酸化作用があります。
生姜アメ、葛湯、ジンジャーエールの材料として、甘い味と合わせて用い又日本料理、中華料理では
魚や肉料理の臭い消しとしても多用され欧米ではジンジャークッキー、ジンジャーブレッドなどの
焼き菓子にも用いられます。
ショウガの原産地は温かいところなので 寒さに弱く、温かい場所でなければ育ちません。
そのため、4〜5月ごろに植え付けて10〜11月ごろまでには収穫しておくのが好ましいです。
■歴史
熱帯アジアが原産のショウガは紀元前300〜500年前のインドですでに
保存食や医薬品として使われ、中国でも紀元前500年には栽培されていました。
ヨーロッパには紀元1世紀ごろには伝わっていたとされています。
しかしヨーロッパの気候は栽培に向かず、主にアジアからの輸入に頼っていました。
ちなみに日本には2〜3世紀ごろ中国より伝わり、奈良時代には栽培されていました。
参考:農林水産省統計(平成23年産)
ショウガの種類は主に大ショウガ、中ショウガ、小ショウガの3つに分けられます。
l 大ショウガ ……おたふく、インドなど…
スーパーなどで見かけられるショウガのほとんどが大ショウガで、約900〜1000gまで成長します。
辛味は弱く、柔らかい肉質と水分の多さが特徴です。国内生産量の約94%を占めます。
l 中ショウガ ……ラクダ、房州など…
中ショウガは大ショウガに比べ辛味は強いですが、肉質は柔らかいのが特徴です。繊維質が早く形成されるため、
貯蔵せずに漬物や加工品として使用される事がほとんどです。
Ø ラクダ 一株の塊茎が500〜800gのものをいいます。
Ø 房州 シャキッとした食感とやわらかさの絶妙なバランスが魅力です。
l 小ショウガ ……谷中、三州、金時など…
小ショウガは辛味が強いのが特徴です。ほとんどが早堀して葉ショウガとして使用されるのが一般的です。
Ø 谷中 葉生姜の一品種は、谷中生姜として知られています。
Ø 三洲 肉質が黄色を帯びている為、『黄生姜』とも呼ばれています。
Ø 金時 風味の良さと鮮やかな天然の赤い色です。
<種ショウガの選び方>
種ショウガに使うショウガは、芽があって十分に水分を含んだつやのあるものを選びましょう。
ショウガを割った時に中が変色しているものなどはうまく発芽せず、生育しない事があるので避けましょう。
三州白芽生姜など比較的初心者でも育てやすい品種 もあるので、自分にあった品種を園芸店などで探してみてください。
畑栽培
l 石灰。
l 苦土石灰。
l 有機肥料。
l 化成肥料。
l わら。
l 種ショウガ。
プランター
l 市販の野菜専用用土。
l ぼかし肥料。
l もみ殻燻炭。
l 種ショウガ。
■土作り
畑栽培
ショウガは弱酸性〜中性の土壌を好むため、日当たりのよい保湿性のある場所に石灰をまきます。
そこに植え付ける2週間前までにpH調整のために苦土石灰をまき、1週間前までに60pの畝幅を作ります。
その畝の中央に深さ20pの溝を掘り、そこに有機肥料をまいた後、上から化成肥料を元肥としてまき
さらに上から土を被せておきましょう。
プランター栽培
プランターに用土とぼかし肥料を半々ずつまぜ、もみ殻燻炭を一握りほど入れます。
肥料は畑栽培と同じでも大丈夫ですが、水やりの時などに養分がプランターから流れてしまうので
少し多めにした方が良いかもしれません。
■種まき・植え付け
畑栽培
種ショウガは1個50〜60gくらいに切り分けます。
切り口を湿った状態のまま植えると腐ってしまう場合があるので、
切り口が乾くまで1〜2日程度日陰で乾かします。
複数のショウガを植える際は、間隔を30p以上離して植えられるようにスペースをとっておきます。
2列以上植える場合は幅を60p以上あけて畝を作ります。
土壌を起こした後、地表から10pの深さにショウガを植えその上には5〜6pの厚さに土をかけます。
1ヶ月ごとに土を10p寄せて乗せます。
プランター栽培
植え方は畑栽培とほぼ同じで、ショウガ同士の間隔を広めにとり深めに植えましょう。
※育てるショウガの大きさにもよりますが、なるべく深めのプランターが良いでしょう。
■水やり
ショウガは非常に乾燥に弱く、水が不足すると成長が止まってしまうこともあるので
十分に水分をあたえてください。
■追肥・土寄せ
畑栽培
植え付けの1ヶ月半後に追肥を行います。追肥をする前に除草をしておきましょう。
除草後に化成肥料を30/u、株の周りにまいて追肥します。
その後、乾燥を防ぐために土が見えなくなるまでわらをひきましょう。
わらがない場合は敷き草で代用しても良いです(敷き草;刈り取った草などを敷きつめること)。
プランター栽培
ショウガが見えるようになったら上に用土を足していきます。
■間引き(芽かき・摘心)
芽出し
丈夫なタネショウガを手に入れ、3芽つけて約60gに切り分けておきます。
発芽温度が高いので注意しましょう。
鉢や箱に腐葉土7:赤土3の割合の用土を入れ、タネショウガを
隠すように覆土をして温かい場所で1ヶ月くらい発芽を待ちます。
■病気・害虫
害虫ではアワノメイガやネキリムシに注意しましょう。
■栽培法
育て方のポイント
l 連作はしない(2年はしない)。
l 栽培温度15〜30℃。
l 乾燥に気をつけ、湿り気のある日陰で育てる。
ショウガは植え付けた後、収穫する時期を変えるだけで違う種類のショウガを収穫することができます。
植え付けから2ヶ月ほどたつと、葉が5〜6枚に成長し筆ショウガとして収穫することができます。
植え付けから3ヶ月後には葉が7〜8枚にまで成長し、ここまで成長すると葉ショウガとして収穫できます。
少しずつ葉が黄色っぽくなってきて、半年ほどするとようやく根ショウガとして収穫する事ができます。
ショウガに傷をつけないよう株元から10pくらいのところにスコップを入れて抜きやすくします。
株を両手で持って抜きましょう。
※葉ショウガの収穫時期にあわせて追肥をしましょう。化成肥料を株のまわりにパラパラとまきます。
追肥後は株元へ軽く土寄せします。
ショウガは植え付けて2週間程度から収穫ができ、はじめは株ごとではなく1本ずつ抜き取って収穫します。
だんだんと葉が黄色くなってきたら株ごと掘って収穫します。
ショウガはよく魚や肉の臭みを取るために一緒に煮たりすることが多いです。
お刺身や冷奴などに薬味としてすり下ろしたり、刻んだりしたショウガをのせるとピリッとした
アクセントになりとても美味しくいただけます。
またショウガには体を温める作用があるので、寒い日にはすりおろしてスープに入れたり
お湯で割ったはちみつや紅茶に入れてホットドリンクを作るのもおすすめです。
■栄養と効能
ショウガの辛み成分「ジンゲロール」は咳を鎮めたり嘔吐を抑えたり、体温の低下を抑制します。
鎮痛作用や抗炎症作用などもあり、血管を拡張して血流を良くしますので
ゆっくりと体が温まり持続します。また、多くの漢方薬にも用いられ
広範囲に利用可能な薬効のある植物です。それだけ体に優しい野菜といえるでしょう。
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