![]() |
|
種まき |
植え付け |
種イモの植え付け |
収穫 |
||||||||||||||||||||
月 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
||||||||||||
タマネギ(春) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
タマネギ(秋) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
春まき 種まき……3月〜4月 植え付け……5月 収穫……7月中旬〜9月
秋まき 種まき……9月中旬 植え付け……11月中旬〜12月 収穫……4月〜6月
タマネギは古代エジプトの時代から栽培され、食用にされていた大変歴史の古い野菜です。
日本には江戸時代長崎に鑑賞用として伝わりました。
食用としては明治時代にはいり北海道札幌で栽培されたのが最初と言われています。
冷涼な気候で栽培されていましたが、品種改良が進み今では日本全国どこでも作られるようになっています。
食生活の洋風化がされるに従って、いまでは料理に欠かせない野菜の一つになっています。
タマネギを包丁で切ると涙が出るのは、タマネギに含まれる 硫化アリル という成分が揮発し目に刺激を与えるからです。
この 硫化アリル という成分は、じつはさまざまな 有効作用 があります。
硫化アリル と ビタミンB1 を一緒に摂取すると、B1の吸収を高め、利尿、発汗作用を促します。
また血液をサラサラにするといわれ、糖尿病、高血圧などの予防に有効といわれています。
参考:農林水産省統計(平成23年産)
一般的に黄タマネギの事をタマネギといいます。
球の肥大が日の長さと温度によって影響されます。
日長と温度条件によって適地と適品種が違います。
l 早生種 比較的早く成長し収穫時期が早いです。貯蔵性はあまり良くありません。
主な品種……OA黄 ハイゴールド 七宝早生7号 T-455など
² ハイゴールド 球形に近い甲高球となる極早生種で、たまねぎとしては早期より収量があがります。
² 七宝早生7号 市場に出回らない幻の早生品種で 玉ねぎの王様と呼ばれることもあります。
l 中生種 成長・貯蔵性は早生種と晩生種の間ぐらいです。
主な品種……ターボ・アンサー・OK黄・ネオアースなど
² ターボ 病気に強く収量の上がる豊円球の色ツヤがよい中生種です。
² OK黄 12月末まで貯蔵可能の、揃いのよい甲高球で吊り貯蔵や冷蔵貯蔵ができる品種です。
² ネオアース 豊円球で皮の色ツヤにすぐれ、厚皮密着で特に皮色が濃くテリ・ツヤが良い品種です。
l 晩生種 収穫時期が長く貯蔵性が高いです。主に冷涼な地域で春まき栽培されます。
主な品種……もみじ パワー ラッキーなど
² もみじ 冷蔵貯蔵用品種で葉食が濃く、ナンプ病、根腐れ、葉枯れ症に強い品種です。表皮は光沢があります。
² パワー 貯蔵用中晩生種で首部は細長く、しまりが良好で吊り貯蔵が容易な品種です。
² ラッキー 作りやすく、多収種・生食スライス用としても好評の晩生種です。
寒さに強く、暑さに弱い野菜です。
関東・関西地方など本州では秋まき栽培(早生〜中生種が適しています)が主流です。
夏場冷涼な地帯である北海道・東北地方では春まき栽培が主流です。
育てる地帯で品種を決めると良いでしょう。
他には白タマネギや赤タマネギ(紫タマネギ)、葉をつけた葉タマネギがあります。
「新タマネギ」は3月ごろに、早取りして乾燥させずに出荷したタマネギの事で別の品種ではありません。
l 苦土石灰。
l 化成肥料。
l 種(苗から始める方は苗)。
l 過リン酸石炭(または熔成燐肥)。
l プランター(育苗する場合のみ)。
l 堆肥。
l ワラや新聞紙など発芽までの乾燥を防ぐもの。
l マルチ(黒マルチでも可、ここではポリエチレンフィルムのこと)。
■土づくり
タマネギは植え付け前にしっかりと土作りをすることが必要です。
タマネギは酸性の土に弱いので注意が必要です。石灰分を多少多くして土作りをしましょう。
11月中旬〜12月上旬は、タマネギの稲の植え付け時です。
種まきからおよそ50〜60日たち、本葉が3〜4p太さが5mm前後になったら植え付けを始めます。
※ 太くなりすぎると春になり花(ネギ坊主)ができてしまいます。
植え付けの2〜3日前に畝に水をたっぷりと与えておきます。
葉を切らず根を多くつけるようにして丁寧に苗とりをし、根が乾かないように注意してすぐに植え付けしましょう。
条間20cm、株間10cmくらいで2条植えにします。
※ 3条植え、4条植えにする場合はそれに応じて畝の幅を調整して下さい。
ベッド植えなら植えつけ間隔を15×15cm程度しておきます。
苗の根元をもち、根が土の表面にでないよう差し込んで植え付けます。
そして葉しょう部の約2分の1の深さまで土に埋めるようにします。
深植えすると生育が悪くなるので注意しましょう。
植え付けたら株元の土をかるく押さえつけておき、水をやります。
寒冷地で栽培する際にはマルチ栽培をすると発育がよくなりますので必要に応じて利用しましょう。
乾燥が強い時は、たくさん水やりをしましょう。
特に冬期、乾燥しやすい太平洋側の地域は適度に水やりをしましょう。
生育期間が長いので途中で追肥する必要があります。
生育中期までは元肥を中心に切らさず与え、後半は控えましょう。
定植を行なってから1カ月後(秋まきの場合12月中旬ごろ)に1回目の追肥を行います。
根が伸び出している先の方に列植えでは軽く溝を作り、ベッド植えでは株間にばらまいて化成肥料を少量与えます。
その際に完熟堆肥を株の周りに与えて置くと、霜柱で根が浮き出るのを防いでくれます。
2月頃に2回目の追肥を1回目と同様に行ない、同時に中耕し株元に土寄せします。
※ 中生種の場合、春以降の生育促進の為です。
3月中旬ごろに3回目を施しましょう。
春に近付くと、春一番や温かい雨により病害の発生が多いので冬のうちに排水を良くしておきましょう。
※ 春まきの場合は定植後1ヶ月ぐらいに追肥を施しましょう。
間引きは鉛筆程の太さに成長する11月当たりが良いでしょう。
苗が20cmくらい伸びたら間引きをして一箇所に2本残して、春先の4月あたりに1株にします。
害虫は少ないほうです。あまり心配はいりません。
ただし過湿状態ではべと病を起こしやすいです。
寒さにとても強いのですが、霜が下りて根が切れて傷む場合があるので必要に応じて防寒対策をしましょう。
霜が下りる前におがくずやもみがらを敷き、畝に敷きわらをします。
タマネギは成熟すると風もないのに葉が倒れていきます。
全体の7〜8割ほど葉が倒れてきたら、いよいよ収穫時期です。球を傷つけないよう注意しながら収穫しましょう。
乾燥させると日持ちが良くなる為、晴れた日に収穫し半日〜2日ほど畑に広げて乾燥させましょう。
その後、数球ずつ束ねて日陰の風通しの良い場所につるして貯蔵すると冬場まで保存する事が可能です。
タマネギ独特の、つんとする香りは硫化アリルという辛み成分ですが
この成分は食欲増進や新陳代謝を良くしたりする働きがあり、
加熱すると甘みのある成分に変化します。
生で食べると辛いですが、炒める事によってとても甘くなります。
カレーや肉じゃが、炒め物に最適です。
また赤タマネギは辛みが控えめで甘みがあるので、サラダにするのがうってつけです。
<トップページ>へ移動する